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2013年4月19日〔長野マラソン〕
長野市の飯綱高原観光協会が、同市戸隠地区で祭られている「足神さん」のお守りを作った。20日、第15回長野オリンピック記念長野マラソン大会の前日受け付け会場で50個販売する。また、同高原の旅館やホテルに宿泊する大会参加者にお守りを配る。同市上ケ屋にある同協会事務局には神棚を仮設置し、参加者が無事に完走して良い成績を残せるよう願っている。
足神さんは、戸隠や鬼無里一帯に伝わる「鬼女紅葉(もみじ)伝説」に登場する紅葉の部下「おまん」のことで、怪力と健脚を持っていたとされる。戸隠中社近くにほこらがあり、足の健康を願う人々が参拝に訪れるという。戸隠の「足神講」祭主の久山勝彦さん(70)が18日、神棚に魂を入れた。神棚はその後、同協会事務所に運ばれた。
同高原では9月、長距離コースの完走を目指す馬術競技「全日本エンデュランス馬術大会2013」が開かれる。お守り作りは、同大会に出場する馬や人の足の健康を願おうと企画が持ち上がった。さらに、ウオーキングやマラソンなどを楽しむ人が増えていることから、多くの人が集まる長野マラソンの出場者に身に付けてもらって足神さんをPRしようと考えた。
お守りは1個千円。今後も販売を続ける予定。同協会は、足神さんを中心に飯綱高原と戸隠、鬼無里の観光連携が進むことも期待する。同協会理事の村田真一さん(63)は「お守りを身に付けて良い成績を出すことができたら、レース後にお参りに来てほしい」と話している。
写真説明:飯綱高原観光協会が作ったお守り(中央下)と、協会事務局に仮設置する神棚(左)