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信州まつもと大歌舞伎開幕 13日まで

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 夏の松本に歌舞伎がやってきた−。中村勘三郎さんらが出演する「平成中村座 信州まつもと大歌舞伎」は5日夜、松本市のまつもと市民芸術館で幕を開け、初日は1170人の観客が歌舞伎の魅力に引き込まれた。
 ヨーロッパや東京で重ねた公演の締めくくり。演目の「夏祭浪花(なにわ)鑑(かがみ)」は、夏の大阪を舞台に、勘三郎さん演じる団七が、恩人の息子を助けるために舅(しゅうと)を殺してしまう筋書き。ろうそくの炎で緊迫感を表現したかと思うと、一転、にぎやかな真昼の祭りになるなど、目を離せない演出が繰り広げられた。
 公募の市民約80人も出演。総勢百人が舞台を埋め、客席最後列まで駆け上がる威勢のいい踊りを見せた。最後は団七たちが舞台奥の松本城に向かって逃げる演出もあり、パトカーが迫ったところで幕切れに。役者たちが舞台に登場すると、観客は総立ちで拍手を送った。
 市や松本商工会議所、信濃毎日新聞社などでつくる実行委員会が主催。13日まで全12公演を行う。

【写真説明】市民キャストも出演した信州まつもと大歌舞伎の「夏祭浪花鑑」の初日公演=まつもと市民芸術館

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