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2008年2月 1日〔編集局〕
第12回新聞労連ジャーナリスト大賞の授賞式が31日、都内で行われた。信濃毎日新聞社のキャンペーン報道「必要か青少年条例」が優秀賞を受賞、取材班代表の百瀬平和記者が賞状を受け取った=写真。
取材班は、東御市が昨年5月末、「有害」図書類の規制や、県内で初めての淫行(いんこう)処罰規定を盛った市青少年健全育成条例案を議会に提出したことをきっかけに、同月から10月にかけて記事や連載を展開。行政による「有害」指定が、憲法に定められた「表現の自由」を侵しかねない懸念や、淫行処罰規定のあいまいさ、いったん制定された条例が検証されないまま改正・強化されていく危険性などの問題を提起した。
選考委員で早大客員教授の藤田博司さんは式後、「いろいろな面で規制強化が当たり前になっている現在の日本社会で、新たに制定されようとする条例に潜む危険性を指摘し、明確な主張を展開した」と評価した。