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2013年10月 8日〔メディア局〕
信濃毎日新聞社は、県内のほぼすべての方言を網羅した「長野県方言辞典」(編集代表・馬瀬良雄信州大名誉教授)の特別版を発刊した。2010年に発刊した初版のコンパクト版の位置付けで、普段使っている共通語から方言を調べる「共通語索引」を新たに収録。初版は完売して品切れとなっていたが、購入希望も多く、信毎創刊140周年を記念して復活させた。
明治時代以降に県内各地域で出版された方言集のうち33点に掲載された方言を基に、見出し語で約3万に上る方言の意味や例文などを掲載。共通語索引は、8千余りの見出し語について五十音順に調べられるようにし、植物と動物・昆虫は別に作成した。信濃毎日新聞コラム「残したい方言」筆者で伊那西高校(伊那市)校長の出野憲司・編集委員長らがまとめた。
初版には、明治時代に県が当時の郡役所に提出させた方言資料なども掲載したが、特別版では割愛した。装丁はハードカバーからソフトカバーに変え、B5判からA5判へと小さくした。価格は3分の1以下の4200円とした。786ページ。注文は書店か信毎販売店、問い合わせは信毎出版部(電話026・236・3377)へ。
写真説明:「長野県方言辞典」の特別版