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本紙連載「三遠南信」一冊に 3地域の姿描いた大型写真企画

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 信濃毎日新聞で昨年6月からことし6月までの1年間、49回にわたって連載した大型写真企画「三遠南信 山と海つなぐ人々」が、本として出版された。愛知県東部の東三河と静岡県西部の遠州、飯田下伊那地方を舞台にした人々の交流に密着し、伝統芸能から先端工業までさまざまな地域の姿を追っている。
 3地域は古代から、山から海、海から山へと、人と物が行き交った歴史がある。本では、古くからの交流を今に伝える飯田市上村下栗の郷土食、塩サンマ入りのそば団子を紹介した他、愛知県田原市の砂浜で行っている同市と飯田市の有志によるアカウミガメの保護活動など、新たな交流の姿も臨場感あふれる写真で伝えている。
 少子高齢化で担い手不足に悩む愛知県東栄町、設楽町、豊根村の「花祭」と、飯田市上村、南信濃の「霜月祭り」(ともに国重要無形民俗文化財)にも密着。古くからの伝統と地域を守ろうとする人々の姿に迫っている。
 三遠南信道(飯田市〜浜松市、延長100キロ)の建設で変わる沿線の様子や古くからのつながりを大切にしようとする人々の思いも紹介した。
 本には連載以外の写真も多数掲載したほか、連載に登場した観光施設や事業所の連絡先なども加えた。A5判、180ページ。1575円。県内の書店や信毎販売店で扱っている。問い合わせは信濃毎日新聞社出版部(電話026・236・3377)へ。
【写真説明】本にまとまった大型写真企画「三遠南信」

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