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2011年5月17日〔事業局〕
東日本大震災の影響で延期をしていた信毎・風土エネルギーフォーラム「地域から育てる脱温暖化」(信濃毎日新聞社主催)が6月16日、松本市のまつもと市民芸術館小ホールで開かれる。化石燃料や原子力に頼ってきたエネルギー社会は、地球規模の気候変動に加え、東京電力福島第一原子力発電所事故によって、転換を迫られている。地域の風土に合った自然の力を借りてエネルギーを開発・普及し、地域の活性化に結び付ける道筋を話し合う。
フォーラムは、国内外の自然エネルギー事情に詳しい環境エネルギー政策研究所長の飯田哲也さんが、原子力・エネルギー政策の転換について基調報告。次いで科学技術振興機構の堀尾正靱(まさゆき)さんが地域に根差した脱温暖化の技術と社会の仕組みについて、信大工学部教授の藤縄克之さんが地下熱利用の自然エネルギーをテーマに報告する。
太陽光、小水力、地熱、バイオマス(生物資源)、風力による発電は、資金調達や人材育成、住民とNPO、行政、企業の連携、協働が課題。パネル討論では、市民出資のファンドで太陽光発電の普及を図っている「おひさま進歩エネルギー」(飯田市)の社長、原亮弘(あきひろ)さんら地域の実践者を交えて意見交換する。
松本市出身のシンガー・ソングライター、美咲さんが太陽光発電を使うミニライブ「光合成ライブ」を披露する。
自然エネルギーは、飯田さんらが分科会委員を務めた総務省「緑の分権改革推進会議」が事業化のガイドラインを作成中。県も官民一体で普及推進を目指している。
フォーラムは当初、3月23日の予定だったが、大震災への対応で基調報告者らが出席できなくなり、延期となっていた。
当日は午後1時半から5時まで。無料。希望者は、氏名、年齢、住所、連絡先を記入の上、信濃毎日新聞松本本社事業部「信毎・風土エネルギーフォーラム」係(〒399−8711 松本市宮田2−10、電話0263・25・2153、ファクス0263・26・8730)へ。聴講券を送る。