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2008年10月29日〔メディア局〕
子育て中のお母さんは大変です。「早く大きくなってほしい。そうすれば楽になれる」。こう考えている女性も多いはずです。
この本は、中野市のデザイナー松本加代子さんが、何げない暮らしの中で書きとめたわが子のつぶやきを集めたものです。子どもは、知っている限りの単語を精いっぱい使って、発見や驚きを報告したり、母親にしか言えない心の叫びをもらしたりします。
「言葉は飾ることも、うそが混じることもあるけど、ふとこぼれるつぶやきだけには真実がある」。あとがきにこう書いているように、つぶやきの中にある子どもの本当の気持ちを受け止めることができたら、子育ての中でぶつかるさまざまな問題の答えが見つかるのではないか−。著者のつぶやき集めはこんな思いから始まり、18年間続きました。掲載されたつぶやきは、よその子どもの言葉なのに、いつの間にかわが子のつぶやきと重なり、さらに自分の子ども時代を思い出していることに気がつきます。
本書は、本紙くらし面で2006年4月から07年7月まで連載したイラストエッセー「小さなつぶやき見つけた」で紹介したものを含む約700のつぶやきを掲載しています。四六変型判、416ページ、定価1365円(税込み)。お求めは書店、信毎販売店へ。
新聞連載時のイラストを交えた「小さなつぶやき聞こえた展」を、11月11日まで長野市南県町の信毎長野本社1階ロビーで、13日から18日までは中野市三好町の東新聞店2階(北信ローカルビル)ギャラリーLで開きます。