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どうする!小学校で英語 岡谷でWAの会

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 信濃毎日新聞社は12日、「どうする!小学校で英語」をテーマに、読者参加の討論会「Waの会」を岡谷市で開いた。小学校英語教育推進特区の諏訪郡下諏訪町の取り組みを踏まえ、教員や英語教育に関心のある人など60人余りが意見を交わした。
 小学校高学年での英語活動は2011年度から必修になる。全体討論はまず、下諏訪町の小学校で英語を教えていたオーストラリア出身のタヤ・ピットさんの取り組みをビデオで紹介。ピットさんの問い掛けに、多くの児童が積極的に手を挙げ発言する様子について自ら説明した。また、小学生のころ日本人講師に出会い日本語を学ぶようになった経験も披露。「人前で外国語を話せるようになると大きな自信になる」と話した。
 下諏訪南小教諭の中山ちとせさんは中学校で英語を教えた経験から、受験を意識する必要のない小学生は「素直に英語を楽しむ」と指摘。多くの子は間違った英語を話すが、そのたびに「トライ アゲイン(もう一度)」と言われることで「失敗を恐れない雰囲気ができる」とした。
 下諏訪町前教育長の小口明さんは「小学校で英語は必要か」との批判を町議から受けたが、実際に授業を見てもらうとそんな声はなくなったと紹介。清泉女学院大教授の渡辺時夫さんは「小学生で英語を学ぶ可能性を見せていただいた」と総括した。
 分科会では「使える英語身に付くの?」「英語を教えるのは大変?」「英語好きの子育てるには?」の3テーマに分かれて話し合った。

【写真説明】「どうする!小学校で英語」をテーマに読者が参加し討論した「Waの会」=岡谷市の「あいとぴあ」

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