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東山魁夷の作品を解説 塩尻の美術講座に40人

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 日本画家、東山魁夷画伯(1908−99年)の作品や生涯を解説する美術講座「東山魁夷と信州」が11日、塩尻市の信毎ホールであった。県信濃美術館の伊藤羊子学芸員(40)による、作品の背景や完成までの過程などの話に約40人が聞き入った。
 伊藤さんは、東山画伯が東京美術学校(現東京芸大)在学中のキャンプ旅行で雨に遭い、旧木曽郡山口村(現岐阜県中津川市)の民家が快く泊めてくれたことが信州とのかかわりのきっかけ−と紹介した。秋の黒姫山と野尻湖を描いた「光昏(こうこん)」など信州や日本の風景を題材とした作品を解説。東山作品の魅力を「日本の伝統美と実際の風景を組み合わせた構成が、幅広い人に懐かしさを感じさせる作品になっているからではないか」と話した。
 同美術館で7月12日から始まる「生誕100年 東山魁夷展」に合わせ、信毎販売(塩尻市)が開催。飯田、伊那市など県内6カ所でも講座を予定している。

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