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2007年7月 4日〔メディア局〕
戦争で亡くなった画学生の作品を収蔵・展示している無言館(上田市古安曽)を知っていても、目と鼻の先にある信濃デッサン館(同市前山)が、その本館であることを知らない人が意外に多いようです。
本書は、2館の館主であり、作家の窪島誠一郎さんが、自身の原点に立ち返り、「上田」への尽きぬ思いを、命ほとばしる言葉と、詩情豊かな塩田平の美しい写真(矢幡正夫さん撮影)でつづったフォトエッセー集です。
上田を拠点に農民美術や児童自由画などの美術運動を展開した山本鼎、いとこである鼎を慕って上田を訪れた夭折(ようせつ)の詩人画家・村山槐多、そしてこの2人の画家を追って信濃デッサン館を造った窪島さん。大正、昭和、平成と時代は変わっても、この地に魅せられた3人の「上田」への思いと活動がオムニバスのように記されています。
自然や風土が、人間とその営みにオーラ(霊的エネルギー)を及ぼしていることを、写真とともに実感させられる本です。
本書の刊行は、半年の休館を経て、1日に再出発した信濃デッサン館への決意の書でもあります。
四六判、192ページ、定価1890円(税込み)。