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県縦断駅伝 全15チーム紹介(上)

 第55回県縦断駅伝競走(信濃毎日新聞社、長野陸協、県教委、信毎文化事業財団主催、NTT東日本長野支店、長野日産自動車協賛)は18、19の両日、長野市―岡谷市、松本市―飯田市の21区間218・4キロで郷土の代表15チームが健脚を競う。
 前回大会は上伊那が3年ぶりに優勝し、1分18秒差で全諏訪、さらに17秒遅れで長野市が続く大混戦だった。今年もこの3チームを軸に争うレース展開になるのか―。
 県外で活躍する選手らに門戸を開く「ふるさと選手制度」が導入され、男子中学生区間が新たに一つ増えて区間数は21に。市町村合併でチーム編成も変わった第55回の記念大会に出場する各チームのメンバー、戦力を紹介する。

※チーム名左の数字はナンバーカード。メンバー表は出走順で、同じ選手が2回走る場合は省略。◎は主将、Fはふるさと選手。氏名、所属、年齢、出場回数の順。


【1 上伊那】経験者並べV2へ自信

 昨年、3年ぶりに優勝、連覇を目指す。「全選手が自分のペースを守って力を出し切ってくれれば、優勝の二文字はおのずとついてくる」と清水監督。ふるさと選手制度は使わず、中学生以外は15区の大前を除き、経験者で固めた。
 初日の最長4区に力が急上昇してきた柳沢、2日目の最長区間20区には精神面も強くなったエース上島を起用。「この2人が実力を発揮してくれれば勝てる」と清水監督。練習熱心で、伸び盛りの中学生にも期待する。
 スピードと勢いのある1区小林で波に乗り、7区からの上りに丸山、守屋のベテランを据え、トップに出る作戦。2日目は20区上島で離し、北原が余裕をもってゴールする展開を描いている。

【メンバー】
▽監督 清水 良三(NEC長野)45
▽選手
 小林 太一(信大)22(4)
 唐沢 充樹(佐久長聖高)17(2)
 福沢 潤一(駒ケ根東中)14(1)
 柳沢 瑞樹(上伊那農高教)27(6)
 篠田 美樹(駒ケ根東中)14(1)
 松崎 雄介(駒ケ根市役所)26(5)
◎丸山 信一(NEC長野)34(15)
 守屋 智春(嬉楽Q)47(8)
 鈴木 昌幸(ジェルモ)20(4)
 土橋 勇一(キョウリツ)36(16)
 浦野 裕之(赤穂小教)25(4)
 松村 博文(南信精機)30(3)
 中塚 陵太(亜細亜大)19(2)
 佐々木跡武(上伊那農高)17(2)
 大前 誠治(亜細亜大)21(1)
 大槻 勉(ジェルモ)24(8)
 萩原 英雄(ジェルモ)24(3)
 滝沢 恵美(駒ケ根市役所)26(8)
 宮脇 千博(駒ケ根東中)15(1)
 上島 通成(平井星光堂)29(12)
 北原 英一(トーハツ)26(6)
▽補欠
 相原 丈洋(北山ラベス)41(1)
 飯塚 光輔(オートパル)28(1)
 田中 秀一(トーハツ)22(3)
 福沢 純平(上伊那農高)17(1)
 大蔵 孝典(赤穂中)15(1)
 福沢久美子(すこやかク)40(7)


【2 松本市】目標は3位を合言葉に

 「目標は3位―が合言葉」と中垣監督。全区間で先頭を追える位置をキープし、2年連続4位からの飛躍を目指す。
 1日目最長区間の4区に、全佐久で昨年、2区間を走った中川を起用。トップ集団での争いをもくろむ。昨年苦しんだ大門峠越えは強力な布陣。上りを昨年16区で区間優勝の細田、下りを昨年全諏訪で出場し、この区間で2位に2分近い差をつけた牛山に託す。
 2日目の勝負どころ16、20区は小林、羽川。昨年、社会人にまじり区間4位に食い込んだ18区の中学生・青木の積極的な走りにも期待がかかる。北信越大会出場で欠場する松商学園高勢に代わる男子高校生や信大勢がどうつないでいくかも、ポイントの一つだ。

【メンバー】
▽監督 中垣 沢二(松本市陸協)57
▽選手 加藤 真彰(信大)19(1)
 桃井聡(丸子実高)17(1)
 百瀬 祐一(筑摩野中)15(1)
 中川 敬介(臼田高教)26(7)
 西沢 美春(長野東高)15(1)
 関 喜明(陸上自衛隊)29(7)
 渡辺 駿(松本深志高)16(1)
 牛越 晴生(松本深志高)16(4)
 細田 篤樹(森永乳業)23(6)
 牛山 純一(アイテック)23(6)
 松森 圭司(美須々丘高)16(1)
 冨永 浩一(丘中教)36(19)
 菅沼 貴之(信大)19(1)
 松村 健一(陸上自衛隊)24(2)
 石田 等(陸上自衛隊)32(11)
 小林 正典(長野県酒販)26(9)
 手塚 道夫(陸上自衛隊)33(12)
 青木明日香(菅野中)14(2)
 塩原 卓(菅野中)15(1)
 羽川 英一(アルプス技研)26(2)
 柴田 拓哉(信大)20(5)
▽補欠
 渋谷 昌英(三洋エプソン)44(21)
◎滝沢 章裕(安曇電設)38(14)
 山本 昌希(長野高専)18(2)
 小寺 淳一(陸上自衛隊)27(1)
 尾上 勝紀(菅野中)15(1)
 鳥羽 詩織(山辺中)14(1)


【3 千曲埴科】バランスを考え主力配置

 中心選手を第1日に集めた昨年は、初日の終盤に失速し9位に終わったことから、今回は2日間とも主力を要所に置いた。「バランスに気を配った。6位以上を目指したい」と牛山監督。
 1区は安定感を増した村沢で流れをつくり、4区のエース利根川で抜け出したい。例年、7―9区で順位を落とすことが多いため、10区に準エース格の佐藤を配し、盛り返しを図る。2日目はスタートの13区を利根川に託す。距離の長い16区と20区をベテラン青木とスタミナのある藤原に任せ、常に6位前後でのレース運びを目指す。
 練習をロードからトラック中心に変え、スピードアップを図った。昨年より10分程度のタイム短縮も目標だ。

【メンバー】
▽監督 牛山 親二(フレックス)42
▽選手 村沢 智啓(長野高専)19(6)
 宮入 研聡(篠ノ井高)17(4)
 諏訪 琢真(戸倉上山田中)14(2)
 利根川裕雄(丸善食品)35(17)
 中村 早(戸倉上山田中)14(1)
◎中沢 忠光(アルプスツール)31(17)
 宮入遼太朗(丸子実高)16(2)
 清水 文人(屋代高)16(1)
 荒井 将希(上田東高)16(3)
 佐藤 隆史(信大)20(4)
 久保 仁(飯島工業所)46(19)
 新井 啓太(日精樹脂)26(5)
 浅田 一貴(篠ノ井高)17(2)
 小野 剛史(しなの鉄道)26(10)
 青木 智洋(メタテクノ)36(21)
 飛田 茂(田口印刷)38(6)
 永井 瑞希(東北大)21(6)
 中村 秀(戸倉上山田中)13(1)
 藤原 大樹(柿の木農場)27(9)
 木村 貴峰(屋代南高教)34(9)
▽補欠
 牛山 親二(フレックス)42(24)
 栗原 泉生(御所苑)27(9)
 久保 浩昭(千曲署)25(6)
 高野 直之(戸倉上山田中)15(1)
 鹿田 実り(戸倉上山田中)12(1)


【4 塩尻東筑木曽】レベルアップで上位狙う

 実業団でもまれている家高晋がふるさと選手として出場、2004年3位の原動力になった松野が2回走る。青柳監督は「他もレベルアップしているだろうが、こちらも負けてはいない」。6位以内を目標にする。
 松野は県内のハーフマラソンで優勝経験があり、各チームの主力が集まる4区でも上位を狙える。「緩い上りで差がつき始める」(青柳監督)という6区は、急成長してきた木下に任せる。
 2日目は、最長の20区で大村が持ち味の粘りを発揮できるかどうか。全員が参加する練習はしていないものの、ベテランが要所をカバー。今年はマネジャーを1人から3人に増やし、初出場選手をサポートする態勢を充実させて臨む。

【メンバー】
▽監督 青柳 和彦(エプソン)55
▽選手
F家高 晋吾(日産自動車)24(1)
 清沢 創一(松本深志高)17(1)
 清沢 星哉(鉢盛中)14(1)
 松野 淳司(郵便局職員)34(6)
 須沢 麻希(松商学園高)18(5)
 木下 知彦(郵便局職員)22(2)
 小林 優(エプソン)28(2)
 関森 康平(穂高商高)17(1)
 村上 剛(伊那北高)16(2)
 村上 真也(自営業)34(18)
 杉山 史良(楢川小教)28(7)
 武居 竹生(大桑中教)50(15)
 青柳 和也(中央大)20(6)
 中島 晶貴(木曽高)17(2)
 村沢 陽介(松本深志高)18(2)
 塩原 克仁(北陽建設)32(9)
 五味寿美子(プロセス情報)43(2)
 古畑 元気(福島中)15(1)
◎大村 一(塩尻市役所)27(11)
 武井 学(富士電機)37(3)
▽補欠
 家高 勝由(関西電力)54(19)
 大畑 一喜(石川島汎機)28(12)
 野村 哲也(コープ長野)38(1)
 村沢 大輔(静岡大)19(5)
 山名幾多郎(波田中)14(1)
 春日みゆき(田川高)16(2)


【5 安曇野市】スピード強化で調整順調

 昨年までの南安曇から旧梓川村などが抜け、旧明科町が加わった新チーム。東日本縦断駅伝で区間優勝経験のある鈴木が、ふるさと選手で走るほかは、メンバーの顔触れがあまり変わっていないが、「例年以上の仕上がり」と青柳監督。
 週末のロード練習を再開したのは、昨年大会の終了2週間後。勝負どころで失速した教訓を生かすため、5月からは毎週火曜日の夜にトラック練習。スピードのある走りを目指してきた。
 1、2日目とも中村祐でスタートする。昨年と同じ起用で、いずれも区間4位。今年もチームに勢いをつけたい。以前に比べ選手層も厚いといい、同監督は「臼居、太田ら元気のいい高校生がそろった」と期待をかける。

【メンバー】
▽監督 青柳 勲(安曇野市役所)45
▽選手
◎中村 祐紀(松本大)21(6)
 太田 清史(佐久長聖高)16(3)
 津金 寛彦(堀金中)13(1)
 和田 泰正(八十二銀行)37(18)
 小穴智恵美(小穴工業)31(8)
 丸山 純一(寿建設)30(10)
 下川 博貴(明科高)17(1)
 百瀬 州一(岩見)42(8)
 臼居 優(松本深志高)17(4)
 大内 直樹(松本市役所)31(3)
 高嶋 学(有明高原寮)35(7)
 杉村 政徳(GAC)35(14)
 高木 一裕(長野高専)18(2)
 金田 哲生(GAC)32(3)
 浅川 健(東京学芸大)20(5)
 鳥羽 一彦(東洋計器)42(22)
 中村 美咲(松商学園高)17(5)
 高橋 元希(穂高西中)15(2)
 内川 隆(自営)28(9)
F鈴木 俊文(トーエネック)30(4)
▽補欠
 臼井 俊貴(豊科高)17(1)
 古川 隆之(SEID)31(6)
 青柳 勲(安曇野市役所)45(23)
 鳥羽 大地(明科中)14(1)
 松岡 宏美(県ケ丘高)16(3)

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