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2006年3月 1日〔読者センター〕
信濃毎日新聞社は昨年春完成した長野本社新社屋の2階講堂北側廊下に、見学者向けの資料展示コーナーを整備しました。130年余の伝統ある新聞社の歩みや取り組みを、各種資料を通じて訪れる人たちに理解していただく狙いです。
展示品は報道・写真、主要紙面、広告、新聞制作の5コーナーに分けて並べてあります。
報道・写真コーナーには、歴代の写真部員らが使用したカメラや暗室用品、海外取材などで使った写真電送機、ニュース写真などを展示。変わった品では、連合赤軍あさま山荘事件の際に購入した防弾チョッキや、松本サリン事件時の防毒マスクもあります。
主要紙面コーナーは、1873(明治6)年7月5日付の創刊号(長野新報)から現在までの号外や重要ニュースの紙面パネルを掲示。県内から世界のニュースを振り返ることができます。
広告コーナーには、本年度日本新聞協会の新聞広告賞を受賞した「ネオジェネ―時代を拓(ひら)く若い力―」の紙面を展示。新聞制作コーナーには、活字時代とコンピューター利用初期の制作工程が分かる写真パネルのほか、活字類、輪転機に取り付けた鉛版や刷版、記事を入力した端末機などがあります。
さらに戦前の主筆、桐生悠々が使ったと伝わる木製の机や、手書き時代の原稿用紙、大正時代に新年短歌の選者を務めた若山牧水からの手紙、著名作家から寄せられた原稿など興味深い品々を並べてあります。近く、取り壊した旧本社の模型も展示します。
見学希望者は事前に読者センター(電話026・236・3215)へ。
【写真説明・上】歴代の写真部員らが使用してきたカメラなどの展示品
【写真説明・下】資料展示コーナーで、主要紙面のパネルに見入る見学者