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2006年1月11日〔編集局〕
ハンセン病元患者たちを今も隔て続けている社会について考えた本紙の連載企画「柊(ひいらぎ)の垣根―ハンセン病元患者たちは今」が11日、平凡社新書として出版される。新書のタイトルは「差別とハンセン病 『柊の垣根』は今も」。
連載は2004年9月から05年3月まで、社会面に4部構成で計55回掲載。
東京都東村山市の国立ハンセン病療養所多磨全生園に暮らす長野県出身の男性を中心に、01年の国家賠償請求訴訟で勝訴した後も故郷に戻れずにいる元患者たちの姿や思いを描き、この問題を放置してきた私たち自身の心の問題と向き合った。
新書ではこのほか、昨年に国のハンセン病問題検証会議がまとめた最終報告書の内容やインタビューなどを加筆している。著者は畑谷史代記者。
221ページ、本体760円。問い合わせは平凡社(電話03・3818・0874)へ。