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梅棹忠夫さん世界各地の人々撮影 長野本社で30点展示

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 「梅棹忠夫・山と探検文学賞」(主催・同賞委員会)の創設に合わせ、写真展「民族学者 梅棹忠夫の眼」が17日、長野市の信濃毎日新聞社本社1階ロビーで始まった=写真。アジア、アフリカ、欧州など、梅棹忠夫さん(89)が撮影した世界各地の人々の写真30点を展示。独自の文明論を発表してきた梅棹さんの思索の原点をうかがうことができる。
 梅棹さんは、京都大人文科学研究所教授、国立民族学博物館(大阪府吹田市)初代館長などを経て、現在、同館顧問。大学生時代から中国の山岳地帯などへの探検隊に参加し、「文明の生態史観」(1957年)で、西欧と日本の文明は、ほぼ同じ歩みで進化したとする説を打ち出した。
 展示している写真は、梅棹さんが1950〜80年代、学術調査で訪れた町や村で撮った。日本の茶道に似た行為を楽しむリビアの男性や、ネックレスや指輪などを派手に身に着けたチベット族の母子など、多様な人々の生活や表情が写されている。文化や宗教上の理由で、撮影を拒まれる場合もあったという。
 6月5日まで(日曜は休み)。無料。

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