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梅棹忠夫・山と探検文学賞創設 5−6月業績伝える催し

 「梅棹忠夫・山と探検文学賞」(主催・同賞委員会)の創設に合わせ、信濃毎日新聞社、信毎文化事業財団、平安堂などでつくる同賞協賛事業実行委員会は5〜6月、探検家らによるトークショーと映画上映、探検関連のブックフェア、梅棹忠夫さん(89)の業績展示の三つの催しを長野市内で行う。戦後日本を代表する民族学者で人類学者の梅棹さんが知的活動の源としてきた探検の醍醐(だいご)味(み)を、さまざまな角度から紹介する。
 「未知へ挑んだ人たちのトークショーと映画上映」=表=は5月8、15、22、29日の各土曜日、平安堂長野店で開く。講師は、アマゾン川流域など世界各地を探検して「グレートジャーニー(大いなる旅)」シリーズなどの本や写真集を発表してきた探検家の関野吉晴さんや、「深夜特急」「凍」などの著者の沢木耕太郎さんら。沢木さんは「凍」で描いた登山家、山野井泰史さんとともに語る。いずれも午後3〜6時。各回定員150人。1回券千円、4回券3千円。
 「山と探検のブックフェア」は5月8日〜6月6日、平安堂長野店で。これまでに出版された冒険や探検に関する書籍200〜300点を展示、販売する。学術書のほか、小説、エッセー、写真集、コミックなど幅広く集める。
 梅棹さんの業績を紹介する「民族学者 梅棹忠夫の眼」は5月17日〜6月5日、信濃毎日新聞社本社ロビーで。梅棹さんが撮影した世界の人々の写真などを展示する。無料。日曜は休み。
 同賞は山岳や探検に関連した著作物を対象に、梅棹さんの姿勢を受け継ぐ作品を表彰する。第1回の今年は、5月までの過去5年以内の出版物から候補を10点ほどに絞った上、10月上旬までに大賞1点を決める。協賛事業の申し込み、問い合わせは平安堂長野店(電話026・224・4545)または信濃毎日新聞社事業部(電話026・236・3399)へ。

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