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2007年5月 2日〔メディア局〕
「てんかんは決して危険な精神異常ではありません」。そう訴える上田市の元養護教諭永井瑞江さんは、娘の発病にうろたえた40年前から、その病を必死に学び、娘とともにその病を生きながら、誤解と偏見の壁をはね返そうと、書き続けてきました。74歳の今年、ようやくまとめ上げたのがこの本です。
いつの時代にもどの国にもあるありふれた病気なのに、その病名に対する人々の反応は「口にするのもはばかられるもののようにみられています」と永井さん。同病の仲間を募り、日本てんかん協会県支部を設立したころは、病気をひた隠しにする患者も少なくありませんでした。
てんかんを扱ったSF小説が教科書に採用され論争を呼んだ時には、その書きようが病気に対する誤解と偏見を助長すると憤然抗議し、作家が「断筆宣言」をしました。その際の大論争が患者家族の悲鳴を置き去りにしたまま終息したことも、この渾身(こんしん)のノンフィクションを執筆する執念をはぐくんだと著者は言います。
四六判、424ページ、1680円(税込み)。