信濃毎日新聞ニュース特集「2007県議選」
知事支持18人、不支持8人 「是々非々」増え29人
2007年4月 9日掲載
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 第16回統一地方選前半の県議選は8日投開票し、現職34人、元職4人、新人13人が当選した。無投票当選した7人を含めると、焦点となった村井知事・県政に対する姿勢では、「支持」が18人で、改選時(辞職、死去の2人を除く)の20人から2人減。「支持しない」は8人で変わらず、「是々非々」が4人増えて29人となった。「その他」は3人で変わらなかった。
 改選時8人だった女性議員は、立候補した15人のうち現職7人、元職1人、新人3人の計11人が当選し、過去最高を更新。総定数58に占める割合は19・0%となり、今回の統一選前まで全国で最も割合が高かった東京都議会(定数127のうち22人、17・3%)を上回ることになる。
 党派別の当選者は、公認13人の自民が無投票当選者を含め現職10人、元職1人の計11人。推薦の無所属当選者を含め、党籍のある議員は18人と改選時を1人下回った。一方、公認6人の民主は飯田市で現職が落選したものの、長野市で2議席を確保するなど現職1人、新人3人の計4人が当選。党籍を持つ議員は2人から5人に伸びた。
 現新2人を擁立した公明は長野市、松本市の議席を維持。公認11人の共産は現職6人全員が再選した上、長野市で新人が当選し、4年ぶりに複数議席を回復。上田市・小県郡、岡谷市・下諏訪町でトップ当選するなど、県議団は1人増え、過去最多の7人となる。社民は公認の現職2人が当選したが、党籍を持つ現職5人のうち松本市の1人が落選した。
 県会会派では、現職3人が届け出た政信会は2人が当選。4人のあおぞらは諏訪市と駒ケ根市で現職が元職に敗れ、松本市で現職1人が当選するにとどまった。
 自民は推薦した当選者に党県議団入りを働き掛けているほか、民主も同党系会派の発足を検討する見通しで、10会派が分立する状態が続いてきた県会は再編含みの動きが強まることになる。
 投票率は57・26%で、前回選(2003年)の62・47%(旧木曽郡山口村分を除く)を5・21ポイント下回り、初めて60%台を割り込んだ。県議選の投票率低下は8回連続となる。


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