【セストリエール18日=井上典子】「最低でも入賞、表彰台に上りたい」と公言していたパラリンピック初出場の18歳、三沢拓が5位に食い込んだ。レース後は早速、「4年後はトップにいく選手になる」と、より大きな目標を掲げた。
左右に大きく振る得意の旗門設定だった1回目で、7位につけた。より直線的でスピードの出る旗門設定で、体の大きい外国勢に有利な2回目は「腰が引けないように」と心掛けてスタート。危なげない滑りでゴールすると、何度も左のアウトリガーを突き上げた。
1年を通じて滑りたいとニュージーランドに留学。昨年夏は右手首を痛め、筋力トレーニングに重点を置かざるを得なかった。大会中は腰の痛みもあったが、「3月まで体がもったのは、トレーニングの成果」と三沢。
滑降の30位からスーパー大回転21位、大回転10位と徐々に順位を上げてきていたことが「このレースにつながった」とも。「もう1レースあれば、もっと順位を上げられるかも」と、強気な言葉も飛び出した。
小池岳太の話 途中まではいいペースだったが、先が見えなくなった。自分が下手すぎて悔しい。もっと練習するしかない。
丸山直也の話 中途半端にいくぐらいなら、転んでもいいぐらいの気持ちでいった。本当に転倒するとは思わなかったけど、これが今の実力だということ。