信濃毎日新聞ニュース特集

トリノ冬季パラリンピック

日本3大会連続5位 スレッジホッケー延長で辛勝
2006年3月19日掲載

 スレッジホッケーは1次リーグ初戦で5―1と快勝したスウェーデン相手に苦戦。前回のソルトレークシティー大会と同じ5位を守ったものの、日本は明るい表情で大会を締めくくることはできなかった。
 第1ピリオド5分すぎにFW安中幹雄(東京)が先制点を奪った。だが、波に乗れず、第2ピリオドに同点に追いつかれて延長戦。延長2分9秒、相手ゴール前でのパックの奪い合いからDF遠藤隆行(埼玉)が決めて勝利を収めた。
 ほぼフル出場したDF須藤悟(北海道)を中心に相手の攻撃を早めに抑え、今大会初めて先発出場したGK福島忍(長野サンダーバーズ)が安定した守りを見せた。ただ、攻撃はなかなかパスがつながらず、引きぎみの守備からワンチャンスを狙う相手を攻めあぐねた。
 「動かない相手への攻めができず、無理に寄せ過ぎた。全体に空回りだった」と須藤。中北監督も「本音を言えば、恥ずかしい試合。動かない相手に真正面から向かっていってもだめだと教えてきたのだが…」と渋い表情だった。(トリノ=井上典子)


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