信濃毎日新聞ニュース特集

トリノ冬季パラリンピック

審判でも活躍 スレッジホッケー竹中さん・笠原さん
2006年3月17日掲載
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 トリノ冬季パラリンピックのアイススレッジホッケーで、県内の2人が審判としてリンクに立っている。初出場の竹中敏樹さん(29)=松本市、会計事務所勤務=と、前回大会も出た笠原芳文さん(35)=岡谷市、やまびこスケートの森職員。緊張感ものぞかせながら、きびきびとした動きを見せている。
 線審の竹中さんは、1次リーグで地元イタリアの3試合に登場した。約4000人収容のスタンドは満員で、審判3人がリンクに出てくるだけで地鳴りのような歓声がわくほど。国際舞台は初めてだったが、「気持ちいいですね。楽しい」と竹中さん。
 試合では、選手の動きやスレッジの陰になりがちなパックがよく見えるように、腰をかがめて視線を下げ、よく動くよう心掛けているという。国際アイスホッケー連盟(IIHF)の国際資格を持つ審判もおり、「世界トップの審判から手の上げ方から笛の吹き方、競技規則の解釈まで学べる貴重な体験」と意欲満々だ。
 4年前の米ソルトレークシティー大会で線審だった笠原さんは今大会、主審を務めている。1次リーグではカナダ対ノルウェーの優勝候補対決を担当。自分よりかなり大きな外国人線審を従えて、あわや乱闘という場面が何度かあった緊迫した試合を裁いていた。
(トリノ=井上典子)
【写真説明】大歓声の中で行われた地元イタリアの試合で線審を務める竹中さん=14日、エスポジツィオニ競技場(井上典子撮影)


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