信濃毎日新聞ニュース特集

トリノ冬季パラリンピック

日本 連勝ならず スレッジホッケー
2006年3月14日掲載

 日本チームが目指した「シンプルなホッケー」を、20歳以下が半数を超す若い米国チームにやられた。相手の素早いチェックで司令塔のDF遠藤、前日のスウェーデン戦で3得点したFW上原らが抑え込まれ、パスがつながらなかった。中北浩司監督は「自滅。自分たちのプレーができなかった」と、完敗を認めざるを得なかった。
 第1ピリオドは相手の動きを止め、ほぼ互角だったが、第2ピリオド1分45秒、3分28秒に相次いで失点し、試合の流れをつかめなかった。第3ピリオド7分38秒には、相手シュートをいったん遠藤が止めたものの、こぼれ球を押し込まれた。
 攻撃も再三のパワープレーを生かせず無得点。「下からパックがつながらなかった。終始慌てていて、ばらばらになってしまった」と、上原は厳しい表情だった。
 4チームで争う予選リーグは、上位2チームが決勝トーナメントに進む。1勝1敗となった日本が進めるかは、14日のドイツ戦にかかる。ドイツは既に2勝。中北監督は「ドイツのスローペースに合わせてはいけない。初戦を落とした米国が連敗を阻止したように日本もはい上がる」と、気持ちを入れ直していた。
 (トリノ=井上典子)


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