信濃毎日新聞ニュース特集

トリノ冬季パラリンピック

悔しさ募る 県勢3選手 アルペンスキー
2006年3月14日掲載
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 「気持ちが入りきらなかった」(三沢拓)、「今までで一番悔しい」(小池岳太)。アルペンスキーのスーパー大回転男子立位に出場した県勢は、三沢が21位、小池が44位、丸山直也が途中棄権。いずれも納得のいかない様子だった。
 三沢は朝の練習中、右腰のヘルニアによる痛みが左脚にも出た。「スタートしたら痛みは忘れたが、踏ん張りがきかなかった」。急斜面に入るところで外側に流れ、タイムをロスした。
 トップから8秒近く遅れた小池は、ゴールするとストックを勢いよく雪面に突き立てて悔しさをあらわに。右カーブでコースを外れそうになるミスをし、「勇気が要るところでびびってしまった」。
 「スピードが出るから我慢しろ」と指示が出ていた終盤で転倒した丸山。自分の滑りをビデオで見て「スキーが先にいってしまった。転んだら駄目ですよね」と嘆いた。
 ただ、「集中できていたので、次は下りてきます」(丸山)など、3選手とも今後の大回転、回転に向けて意気盛ん。小池は「立位は出場選手が多く、レベルも高いので思いきりいく」と雪辱を期す強い気持ちを口にしていた。
 (セストリエール=井上典子)
【写真説明】ゴール後、悔しそうな表情を浮かべる21位の三沢拓=セストリエール(井上典子撮影)


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