信濃毎日新聞ニュース特集

トリノ冬季パラリンピック

まるでホームゲーム 日本に熱い声援スレッジホッケー
2006年3月13日掲載
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 【トリノ12日=井上典子】トリノ冬季パラリンピック第3日の12日、アイススレッジホッケー1次リーグB組(4チーム)の日本は、トリノ市内のエスポジツィオニ競技場で米国と対戦、0−3で敗れた。日本は通算1勝1敗となり、14日のドイツ戦に決勝トーナメント進出(上位2チーム)をかける。日本は相手の激しいチェックでパスがつながらず苦戦。第2ピリオドで2点を失い、第3ピリオドにはシュートのこぼれ球を押し込まれた。
 初戦で強豪スウェーデンに快勝した勢いも加わり、スタンドでは日本からやって来た約200人のほか地元在住の40人ほどが熱い声援を送った。日本は敗れたが、週末の夜ということもあり、会場は勝敗だけでなくゲームそのものを楽しもうという雰囲気に包まれた。
 エスポジツィオニ競技場は12日午後8時半(日本時間13日午前4時半)の試合開始1時間前に開場し、同時に入り口から座席まで走る人たちも。試合の合間には、地元チアリーダーの先導で、強いビートの音楽に合わせて観客たちが拍手し、足を踏みならした。
 トリノ市内の日本人補習校に子どもが通っている家族らは、11日夜のスウェーデン戦に続いての応援。「きのうはとても楽しかったので、また行こうと盛り上がった」といい、劣勢の試合展開にも、子どもたちが中心になって「ニッポン」コールを繰り返した。
 日本チーム関係者らは、持参した日の丸の小旗をイタリア人観客に配って声援を呼び掛け。試合開始直前には、日本のホームゲームを思わせる応援が響いていた。
【写真説明】地元観客にも日の丸の小旗が配られ、大きな声援が送られたアイススレッジホッケーの日本対米国戦=12日、トリノ・エスポジツィオニ(井上典子撮影)


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