【プラジェラート11日=井上典子】障害のある選手のスポーツの祭典、第9回冬季パラリンピック・トリノ大会は第2日の11日、競技が始まり、ノルディックスキー・バイアスロン女子12・5キロの視覚障害で、小林深雪(日立システム・北安曇郡小谷村出身)が49分4秒5で優勝した。日本選手の金メダル第1号となった。
小林の金メダル獲得は、1998年の長野大会以来2度目。日本選手の金メダルも長野大会以来だ。
また、同競技の立位で、太田渉子(山形)が銅メダルを獲得した。
パラリンピック出場3回目の小林は、得意の射撃で最後の4回目(1回5発)で1発外しただけで、合計20発のうち19発を命中させ、終始リード。2位に大差を付けた。
<みんなの力で取れた>
小林深雪の話 やっと(表彰台の)真ん中に立てる。長野の時は運もあったが、今度は全く違う金。これまで練習してきた自分の力、ガイドでもある小林卓司コーチ(北海道小樽水産高教)の指導など、みんなの力が合わさって取れた金メダルだ。
【写真説明】バイアスロン女子・視覚障害で優勝した小林深雪選手=11日、プラジェラート距離競技場(井上典子撮影)