信濃毎日新聞ニュース特集

トリノ冬季パラリンピック

メダル「2個以上」 開幕目前 選手団が意気込み
2006年3月10日掲載
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 【9日セストリエール=井上典子】トリノ冬季パラリンピックのアルペンスキー、ノルディックスキーの日本チームは開幕前日の9日、セストリエールの選手村で記者会見をした。アルペンの松井貞彦監督は「初戦の滑降に勝ち、その勢いで戦い抜く」、ノルディックの渡辺孝次コーチ(飯島中教・伊那市)は「2個以上のメダルを目指す」と意気込みを語った。
 会見は両チームがそれぞれ行い、選手も1人を除く計24人が出席。松井監督は、活躍を期待する選手として、立位でともに初出場の三沢拓選手(マウントハットカレッジ・波田町)、小池岳太選手(日体大・岡谷市出身)を挙げた。2人も「表彰台に立つ」(三沢選手)、「全力で挑む」(小池選手)などと気合を入れていた。
 ノルディックでは、長野大会以来のメダル獲得を目指す視覚障害の小林深雪選手(日立システム・小谷村出身)が「体調、気持ちとも上向き。肩の力を抜いて臨む」と、落ち着いた表情。
 ほかの県勢も、ノルディック視覚障害の小林稔選手(松本盲学校・松本市)が「自分に勝つ走りと射撃をしたい」、ノルディック立位の伝田寛選手(長野市役所・長野市)が「自分が納得できる滑りをしたい」などと話した。
 また、松井監督は井上真司選手(顕正寺・真田町)が3日のワールドカップ(W杯)で背中を負傷、前半戦を欠場する見通しだと説明した。
【写真説明】選手村で会見し、上位を目指す意気込みなどを語るアルペンスキーの日本チーム=9日、イタリア・セストリエール


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