信濃毎日新聞ニュース特集

トリノ冬季パラリンピック

トリノ 準備大詰め 五輪からパラリンピックへ
2006年3月 8日掲載
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 【トリノ7日=井上典子】10日(日本時間11日)の冬季パラリンピック開幕が近づいたイタリア・トリノで、大詰めの準備が進んでいる。開催をPRする市街地の看板やバナー(のぼり)は、五輪からパラリンピックへ掛け替え。冬季では過去最多の39カ国・地域が参加予定の大会を盛り上げるムードが高まってきた。
 大通り沿いの花壇には、大会ロゴが飾り付けられた。中央分離帯に立つ企業の看板には、ストックの先に小さなスキー板が付いた「アウトリガー」で滑る片足のアルペン選手の大きな写真。2メートルほどの高さがあり、ひときわ目立つ。
 商店も歓迎ムード。ノルディックスキーの長田弘幸選手(日立システム・札幌市)の写真が表紙になった大会パンフレットもあり、たばこ店では女性販売員が「届いたばかり」とレジ近くに積み重ねた。
 五輪のアイスホッケー会場「トリノ・エスポジツィオニ」は、アイススレッジホッケー会場へ改修。エレベーター増設などが進む。出場チームの練習中に工事の音が響く慌ただしさだが、施設デザイン責任者のマッテオ・タバッソさんは「もともとパラリンピックのことを考えて設計してあるから、何の問題もない」と自信を見せていた。
【写真説明】大会ロゴが飾り付けられた大通り沿いの花壇。街のあちこちでパラリンピック開催をPRしている=7日、トリノ市内


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