信濃毎日新聞ニュース特集

トリノ冬季パラリンピック

吉川さん「楽しく羽ばたく」 飯田の母校で壮行会
2006年3月 3日掲載
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 飯田市伊賀良小学校で2日、同校卒業生でトリノ冬季パラリンピックのアイススレッジホッケー代表、吉川守さん(36)の壮行会が開かれた。先輩を応援しようと、児童たちは思いを込めて作った千羽鶴や応援メッセージを吉川さんに手渡した。
 2月中旬から取り組んできた折り鶴作りは、同校に通う吉川さんの長男充君(11)ら5年生が中心となった。長女の彩さん(8)ら3年生も加わり、約1200羽を完成させた。糸を通して束ねる作業は吉川さんの同窓生たちが協力したという。
 5年生約160人が参加した壮行会では、児童代表の後藤充博君(11)が「トリノでも僕たちの応援を思い出して、ぜひ金メダルを取ってきてください」と激励。千羽鶴に加え、表紙に金メダルを描いた児童たちの応援メッセージ集を贈った。
 吉川さんは「トリノで鶴のように楽しく羽ばたいてきたい」とあいさつ。頭の中央で立たせた髪形について「トリノを意識して、『鳥の』ようなヘアスタイルにしたんです」と話して雰囲気を和ませた。
 障害者スポーツについても勉強してきた児童たちは「ぜひ中継を見たい」と話し、本番を楽しみにしていた。壮行会の後、吉川さんは「子どもたちから元気をもらった。何とかいい成績を報告できるように頑張りたい」と話していた。3日、成田空港からトリノに向けて旅立つ。
【写真説明】飯田市伊賀良小の児童が作った千羽鶴を手に拍手で見送られる吉川守さん


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