飯田市伊賀良小学校の児童たちが、同校卒業生でイタリア・トリノ冬季パラリンピックのアイススレッジホッケー代表に選ばれた吉川守さん(36)を応援しようと、折り鶴作りに取り組んだ。パラリンピック出場は3大会連続。2日に同校を訪れる吉川さんに完成した約1200羽を手渡すことにしている。
吉川さんは1982年に同校を卒業。長男の充君(11)と長女の彩さん(8)は現在、同校に通っている。吉川さんの同窓生の中野博美さん(36)らの働き掛けにより、同校の児童たちは2月中旬から折り鶴作りに取り組んできた。中でも充君ら5年生が中心となって進めてきた。
吉川さんが出場した長野大会や米国・ソルトレークシティー大会のビデオを見て、パラリンピックや障害者スポーツについても学習してきた。アイススレッジホッケーを初めて知った児童も多く、児童たちは「思っていた以上に激しい」「自分ならできない」などと驚いたという。
児童の多くはまだ吉川さんに会ったことがなく、2日の対面を楽しみにしている。中野さんは「困難を乗り越えて世界で勝負している人が身近にいることを知って、夢を描くきっかけにしてほしい」と期待している。
【写真説明】吉川守さんの応援のために作った折り鶴を手にする飯田市伊賀良小学校の5年生たち