トリノ冬季パラリンピックのアイススレッジホッケー日本代表(15人)の1人で、茅野市内で介護福祉用品の会社を経営する松井順一さん(56)=松本市=が27日、茅野市役所に矢崎和広市長を表敬訪問し、「うまくいけば優勝できる。金メダルを狙いたい」と抱負を語った。
福岡県出身の松井さんは19歳の時、仕事でバイクを運転中に交通事故に遭い脊髄(せきずい)を損傷、下半身が不自由になった。入院先で障害者スポーツに触れ、1972年に下諏訪町のリハビリ作業所に入所、作業所利用者でつくる車いすバスケットボールチームに参加した。
アイススレッジホッケーには90年代初めから取り組み、岡谷市の「やまびこスケートの森」を拠点とする「長野サンダーバーズ」に加入している。冬季パラリンピックの代表入りは長野に続き2回目。今回の日本選手団で最年長だ。
矢崎市長は「努力の集大成を発揮してください」と激励。松井さんは「日本を含め、上位の力が拮抗(きっこう)している。油断は禁物」と気を引き締めていた。
【写真説明】金メダルへの意欲を語るトリノパラリンピック日本代表の松井順一さん