信濃毎日新聞ニュース特集

トリノ冬季パラリンピック

伝田 男子フリー10キロ立位制す トリノ本番へ手応え
2006年2月20日掲載
06022001.jpg

 ジャパン・パラリンピックのクロスカントリースキーは最終日の19日、白馬村のスノーハープで男女フリーと男女シットスキーを行った。トリノ冬季パラリンピック代表2人が出場した男子フリー10キロ・立位は、伝田寛(長野市役所・長野市)が新田佳浩(アディダスジャパン・東京)を制した。
 県勢はこのほか、男子フリー10キロ・視覚障害で小林稔(松本盲学校・松本市)が1位。小林深雪(日立システム・小谷村出身)と平沢知緒理(筑波大付属盲学校・飯田市出身)が出場した女子フリー5キロ・視覚障害は、小林が1位になった。
 ○…トリノ冬季パラリンピックでメダル獲得を目指すバイアスロン12・5キロとリレー種目は、ともにフリー走法。男子10キロフリー・立位を制した伝田は、前日のクラシカルには出場せず、この日のフリーに絞っていた。同じトリノ代表で自分にとっての「ターゲット」という新田を下し、「きょうはそこそこいけた」と、本番への手応えも感じ取った様子だった。
 海外レースの場合、ワックス調整に代表チームの担当スタッフが同行するが、国内レースは自分で行う。「日なたのところでうまくワックスが合った」。晴れて雪温が上がることを見越したワックス選びが功を奏した。
 トリノ大会開幕まで20日足らずと迫ったが、「仕上げの段階に入るのはまだ早い。今のイメージを大事にしながら、ピークを競技当日にもっていく」と伝田。パラリンピック3回目出場のベテランらしい調整プランを話していた。
【写真説明】男子フリー10キロ・立位を制した伝田寛(長野市役所)=白馬村スノーハープ


<前の記事 トリノ冬季パラリンピック トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun