信濃毎日新聞ニュース特集

トリノ冬季パラリンピック

小池選手の健闘祈り 母校の下諏訪向陽高が激励
2006年2月16日掲載
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 下諏訪向陽高校(下諏訪町)は15日、同校卒業生で3月10日開幕のトリノ冬季パラリンピックのアルペンスキーに出場する小池岳太選手(23)=岡谷市出身、日体大4年=の壮行会を同校で開いた。1、2年の生徒と教職員合わせて約400人が出席、健闘を祈った。
 小池選手は高校時代から始めたサッカーを続け、体育教師を目指すため日体大に進学。しかし1年生の秋、交通事故に遭って左腕がまひする後遺症を負った。翌年から障害者スキーに転向し、昨季のジャパン・パラリンピックは2種目で3位に入賞。白馬村で今月上旬に開いた今季大会もスーパー大回転で2位に入り、出場が決まった。
 佐久信雄校長は「厳しい道のりを経てここまで来たことに敬意を表したい。メダルを首に掛けてまた来てもらいたい」と激励。生徒代表から花束を受け取った小池選手は「こつこつやってきたことがこういう形になってうれしい」とし、「今回はようやく舞台に立てただけ。トリノが終わっても(次の)バンクーバーに向けて挑戦を続けたい」と意欲を見せた。
 小池選手は22日にイタリアに向け出発。現地でのワールドカップに出場後、パラリンピックに臨む。


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