3月10日に開幕するトリノ冬季パラリンピックの日本選手団は13日、都内のホテルで結団式・壮行会を行った。選手団は選手40人と役員ら50人で、選手のうち県関係選手が17人を占める。田村宣朝団長は「選手は調子を上げている。出場する3競技すべてでメダルを獲得する」と述べた。
同団長はメダルの具体的な目標として、アルペンスキーで4―6個、ノルディックスキーで2―4個を挙げた。アイススレッジホッケーも「必ず獲得する」とした。
結団式では、旗手を務めるノルディックスキーの新田佳浩(アディダスジャパン・東京)に、田村団長から団旗が渡された。主将のアルペンスキー・大日方邦子(NHK職員・東京)は「各選手が競技に集中できるチームの雰囲気をつくりたい。そのためにも自分がいい滑りをしたい」と語った。
また、壮行会には小泉純一郎首相も出席。「持っている能力をぎりぎりまで発揮している皆さんの頑張りが、私たちに勇気を与えてくれ、励ましてくれる」とあいさつした。
▽アルペンスキー
追加で代表入りした小池岳太(日体大・岡谷市出身) 世界のトップ選手と同じ舞台に立てうれしい。父には浮かれるなと言われている。
4回目出場の青木辰子(長野協同データセンター・長野市) メダルを取ることで、パラリンピックは競技スポーツだという社会的な認識を広げたい。
▽ノルディックスキー
長野大会金メダリストの小林深雪(日立システム・小谷村出身) 技術、精神面とも鍛えてきた。肩の力を抜き、練習してきた自分を信じて頑張る。
3回目出場の伝田寛(長野市役所・長野市) 身が引き締まる思いだが緊張し過ぎると本番まで続かない。バイアスロンに合わせて調整する。
▽アイススレッジホッケー
初出場の馬島誠(長野サンダーバーズ・辰野町) 「顔晴る(がんばる)」という言葉に出合い、肩の力を抜くことができた。この気持ちで臨みたい。
【写真説明】壮行会であいさつするアイススレッジホッケーチーム