信濃毎日新聞ニュース特集

トリノ冬季パラリンピック

W杯障害者アルペン志賀 男子大回転立位で井上自己最高5位
2006年1月31日掲載
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 ○…男子立位の井上は、2回とも5番目の記録をそろえて5位。6位だったW杯の自己最高位を更新したものの、「何カ所か思った通りに滑れなかった」。上位との差が大きかったこともあり、いまひとつすっきりしない様子だった。
 生まれつきの右腕障害。5歳でスキーを始め、21歳から県内各地のスキー場でインストラクターを務めてきた。競技スキーへの転向は1998年の長野冬季パラリンピックを観戦したのがきっかけだ。同じスキーをやっていながら、自分をはるかにしのぐスピードに魅せられた。44歳のいま、当時は「自分とはレベルが違う」と感じた世界に身を置いている。
 開幕まで1カ月余りに迫ったトリノ・パラリンピック。ソルトレークシティー大会に続く2度目の晴れ舞台に「順位にはこだわらず、納得できる完ぺきな滑り」を目指す。「次のレースはミスなく滑りたい。1本でもトップを取りたいですね」と話した。
【写真説明】男子大回転立位 W杯自己最高の5位に入賞した井上真司(顕正寺・真田町)


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