6年前、田中さんを初当選時に支えた元八十二銀行頭取の茅野実さん(73)は6日夜、長野市内の村井さんの祝勝会場に姿を見せた。「県民が県政をきちんと見て、自分の力で独裁の呪縛(じゅばく)を解き放った。私も県民の1人として誇らしい」と話した。
一方、壇上で村井さんに祝辞を述べる国会議員や県議を見て「(支持者には)県民の顔がもっとないと。村井さんなら大丈夫だと思うが6年より前の県政に戻してはいけない」と話した。
田中さんに掛ける言葉を尋ねると「ご苦労さまでした」。田中県政の6年間については「今さら総括はいいよ」と多くを語らなかった。
田中さんの後援会「しなやか会」の初代後援会長だった切り絵作家柳沢京子さんは、長野市内の事務所で結果を聞いた。
田中さんについては「国政へのかかわりや東京のメディアでの活動をみても、知事職に専念できなかった。当初から本人が言っていたように、これからも、長野県民を愛し続けてほしい」と述べた。今回は村井さんを支持。「(支持した)県議らをがっかりさせることがあっても、県民の声を聞く人と信じている」と対話姿勢に期待した。