信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
投票率65.98% 前回を7.80ポイント下回る
2006年8月 7日掲載

 知事選の投票率65・98%は、県会が知事不信任案を可決、任期半ばで知事失職という異例の展開で全国的に注目された2002年の前回選(73・78%)を7・80ポイント下回った。田中氏が初当選した2000年の知事選(69・57%)よりも3・59ポイント低く、過去5番目の低さとなった。
 知事選の投票率は吉村午良氏が4選した1992年の54・05%を底に回復傾向が続いていた。
 選挙期間中、信濃毎日新聞社が県内有権者を対象に実施した世論調査では、知事選に「関心がある」(「非常に」「少しは」の合計)と答えた人は計90・4%と高く、現職と新人の一騎打ちによる激戦を反映した数字だった。
 しかし、田中、村井両氏の正式な出馬表明は告示まで1カ月を切った6月下旬と遅く、政策論争が必ずしも深まらなかったため、投票所に足を運ばなかった有権者も多かったとみられる。
 市町村別にみると、最も投票率が高かったのは、上伊那郡中川村の87・17%。次いで下伊那郡大鹿村86・60%、同郡平谷村が86・43%の順だった。19市では、飯山市が71・02%で最も高く、安曇野市が70・72%、駒ケ根市70・20%と続いた。最も低かったのは上田市で59・93%だった。前回選と比べると、飯山市が11・76ポイント、上田市が10・90ポイント下がるなど、19市すべてが低下した。
 最も高かった中川村と、最も低かった上田市の差は27・24ポイント。前回選(25・58ポイント)より1・66ポイント広がった。


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