信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
副知事に板倉・腰原氏 村井氏が方針 2人制は戦後初
2006年8月30日掲載

 9月1日に知事に就任する村井仁氏は29日までに、副知事を2人制とし、総務省出身で7月まで消防庁長官を務めた板倉敏和氏(56)=東京都=と、前大町市長の腰原愛正氏(59)=大町市=を起用する方針を固めた。早ければ、9月13日招集が有力となっている臨時県会に人事案を提出、同意を求める見通し。副知事の2人制が実現すれば、長野県では戦後初めてとなる。
 一方、村井氏は出納長は置かない意向。地方自治法によると、出納長が空席の場合は副出納長が職務を代理する。来年4月の改正地方自治法施行で、都道府県の出納長は廃止され、知事の権限の一部を副知事に委任して事務を執行できるようになるため、これを念頭に置いているとみられる。
 板倉氏は兵庫県出身。東大卒業後に自治省(当時)に入り、総務課長、自治税務局長などを歴任。この間、熊本県総務部長、北九州市助役なども務めた。昨年8月から消防庁長官を務め、7月に退職した。
 腰原氏は大町市出身で慶応大卒。大町市議を経て、1990年から同市長を4期務め、県市長会、北信越市長会の会長も歴任した。任期満了に伴い今年7月に引退、今回の知事選では村井氏陣営の選対本部長を務めた。
 現在の沢田祐介副知事と青山篤司出納長はいずれも、8月6日の知事選で田中康夫知事が落選したのに伴い、31日付で辞職する意向を示していた。

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