信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
知事選の軌跡 過去16回で当選4人
2006年7月21日掲載

 20日告示された知事選は戦後17回目となる。過去16回で県民が選んだ知事は4人。林虎雄氏が3期、西沢権一郎氏が6期途中まで、吉村午良氏が5期を務めた。現職の田中康夫氏は1期目途中で県会の不信任決議を受けて失職、再選され、8月末に2期目の任期を迎える。
 初めて選挙で知事を選んだ1947(昭和22)年の知事選は6人が立候補。民間人で社会党公認の林氏が42万3000票余(得票率54・19%)を得て、官選の知事だった元職を破った。林氏は多選の弊害を指摘して3期で引退した。
 59年は副知事だった西沢氏が83万2000票余(同87・07%)を得て当選。79年に6選を果たした。80年4月に病気で倒れ、9月に辞任した。
 西沢氏の辞任を受けた知事選は、副知事だった吉村氏が西沢氏の後援会組織の大半を引き継ぎ、58万6000票余(同61・47%)で当選した。84年も県政史上初の「自社公民相乗り」で再選、5期を務めた。
 2000年は作家の田中氏が58万9000票余(同49・09%)を獲得。前副知事の池田典隆氏、病院職員で共産党推薦の中野早苗氏らを破った。田中氏と対立した県議会は02年に知事不信任を決議。失職、再出馬した田中氏は出直し知事選で82万2000票余(同64・28%)を集め、県議の多くが支援した弁護士の長谷川敬子氏らに大差をつけた。


<前の記事 2006長野県知事選 トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun