信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
知事 無所属で出馬 支援は「個々人の連帯で」
2006年7月11日掲載

 田中康夫知事(50)は10日の記者会見で、20日告示の知事選(8月6日投開票)には無所属で立候補し、自身が代表を務める新党日本の政党助成金は「(知事選には)一切使わない」と述べるなど、選挙態勢についての考え方を明らかにした。選挙公約については「告示される時には整っているだろう」と述べ、今後明らかにすると説明。告示後も、選挙運動と並行して公務を続ける意向を示した。
 6月22日の県会定例会初日の提案説明で3選を目指し立候補を表明後、知事が記者会見したのは初めて。
 選挙態勢については、知事後援会の「しなやかな信州をはぐくむ会」とは別に、確認団体として「しなやかな信州をはぐくむ県民の会」を設け、「私と私の信州の改革を支援してくださっている方々がすべて横一線で、ユナイテッド・インディビジュアルズ(個々人の連帯)として集う」と説明した。
 その上で、新党日本の代表については「引き続き務めさせていただく」と述べた。
 一方、告示後の公務については、職務代理者を置かず「知事として県政が滞ることがないように仕事をしながら、できる範囲で選挙戦を通じて県民の方にお話ししていく」と説明。決裁や週1回の部長会議に参加するなど「週のうち何日か」は公務を行うとした。田中氏の2期目の任期は8月31日まで。
 選挙公約については、「個別のものに関しては選挙期間中でも、より私の認識が深まったり、県民の関心も深まる中で、付け加えたり、強化したりということはある」と説明。公約の1つとして「信州型木製ガードレール」の整備を挙げ、「環境循環、経済循環、雇用循環、これこそは私どもの県が目指している社会を最も端的に象徴している」と強調した。


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