信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
自民県連 村井氏を県連推薦 共産 自主投票を決める
2006年7月11日掲載

 8月の知事選で、自民党県連(小坂憲次会長)は10日、新人で前同党衆院議員の村井仁氏(69)を県連推薦とし、党本部には推薦要請しないことを決めた。一方、共産党県委員会(今井誠委員長)は同日、自主投票で臨む方針を明らかにした。
 自民党県連所属の国会議員らは10日、都内で会合を開き、小坂会長に一任されていた村井氏への推薦対応を協議。党本部の武部勤幹事長が6日、党として支援するものの「自民党に反対する勢力の協力が得にくくなる」として推薦を見送る方針を示したことや、村井氏側も党の推薦を求めていないことを受け、県連単独推薦とすることを確認した。
 小坂会長は取材に「村井さんを支持する他の団体と同じ立場で、県連も支援していきたい」と話した。
 一方、共産党県委の今井委員長は10日、長野市内で記者会見し、自主投票の方針を発表。「旧来の県政の復活を許さないスタンスで臨む」とも述べ、村井氏には距離を置くとした。3選を目指す現職の田中康夫氏(50)については福祉や教育予算の重点配分などを評価したが、県立高校統廃合の手法などから「党として支援することはできない」と述べた。
 知事選をめぐってはこれまで民主党県連(羽田孜代表)が自主投票を決定。社民党県連(山口わか子代表)も9日の常任幹事会などで自主投票方針を決めた。公明党県本部の佐野功武代表は「県政の流れを変えるため、村井氏支援は当然の流れ。ただ現段階で推薦は検討していない」と話している。


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