信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
民主県連は事実上の知事選自主投票「県民に委ねる」
2006年7月 8日掲載

 民主党県連(羽田孜代表)は7日、長野市内で常任幹事会を開き、20日告示(8月6日投開票)の知事選で独自候補の擁立に至らなかったとして、事実上、自主投票とすることを決めた。同党が知事選を自主投票とするのは、前々回(2000年)、前回(02年)に続き3回連続となる。
 この日取りまとめた「考え方」では、田中県政を「成果を十分挙げたとは言い難い」と総括した今年1月の県連としての県政検証結果を「(県民に)真剣に受け止めていただきたい」と強調。「県民に選択肢を示せなかったことを率直におわび」し、候補者の選択は「県民に委ねる」としている。
 非公開の会議後に記者会見した北沢俊美幹事長は、無所属での立候補を表明している前自民党衆院議員の村井仁氏(69)について、「与党候補に相乗りしない」との党本部の原則を踏まえ、県連として支援しない方針を示した。
 一方で、党員や支部に対しては「県連として選択肢を示さなかったのだから、拘束する権利はない」と述べ、党としての方向性は示さない―と説明した。
 党県連は知事選をにらみ、昨年から田中県政の評価と問題点の検証に着手。「県会などと田中知事の対立を超える必要がある」(北沢氏)として、同党参院議員の羽田雄一郎氏(38)らの擁立の可能性を模索したが、最終的に断念した。


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