自民党の武部勤幹事長は6日午後、党本部で同党長野県連の石田治一郎幹事長らと知事選対応をめぐり会談した。前同党衆院議員の村井仁氏(69)について武部氏は、党として支援する姿勢を示した上で、現職の田中康夫氏(50)に対抗するため「勝手連的に『田中ノー連合』を構築すべきだ」と指摘。党の推薦は「自民党に反対する勢力の協力が得にくくなる」として見送る考えを伝えた。
武部氏は同日夜、小泉純一郎首相(党総裁)と会食した際、こうした方針を報告。首相は党派色を強めないよう、武部氏ら党執行部が現地入りしないよう指示し「県民党でやればいい」と述べた。
県連の石田幹事長は「武部党幹事長から、推薦はしない方がいいのではないか、との提案は受けたが、県連として推薦を求めるかどうかは村井氏側の意向も聞いて判断したい」と述べた。