−政策協定は結んだのか。
若林健太氏 個別の政策ではなく、政策の体系で村井氏と方向は一致していると確認した。
村井仁氏 方向性という意味で完全に意見が一致した。個別の具体的な話は、この段階で申し上げることは控える。
−候補者調整だ、との批判がある。
村井氏 どんなことをしても批判があるのはやむを得ない。だが、大事なことは2人で率直に意見交換し、志していることは同じだと確認できたことに意味がある。
若林氏 2人が並び立っては、新しい県政をつくることができないという現実の中で決断した。何か他の要素があって調整されたものではない。
−当選後、(若林氏に県政の)ポストを用意するという話はあったか。
若林氏 一切ない。投票日に向かって新しい県政への思いを県民に訴える活動をしていく。その後については一切、考えていない。
−若林氏に一本化する可能性はなかったのか。
若林氏 (村井氏に)私を支援してほしいとも申し入れたが、老、壮、青さまざまな世代や各界、各政党の支援が必要になる中、村井氏に、より(当選のための)条件が整っていると判断した。
村井氏 これまでの政治的な体験などを踏まえて、私がやらせていただく方がよろしいのではないかと申し上げた。
−若林氏の支援者への説明の場は。
若林氏 私自身の新しい県政を求める気持ちとそれを実現するための今回の決断について、説明に歩きたい。
−立候補を断念した率直な気持ちは。
若林氏 率直に言って残念。長野県の歴史を変えるという大義の中で決断せざるを得なかった。村井氏を擁立する過程や、(同氏に出馬要請した)「輝く明日の長野県を考える会」、一部県議の動きは大変不透明で、不信感を持っている。ただ、村井氏自身は非常に高い見識、素晴らしい人格で、新しい県政を求める思いも一致していると確認した。