信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
田中・村井氏 対決へ 知事選 若林氏が出馬断念
2006年7月 5日掲載

 20日告示(8月6日投開票)の知事選に立候補を表明していた新人の公認会計士若林健太氏(42)=長野市=は4日、前自民党衆院議員村井仁氏(69)=東京都調布市=と長野市内で会談した後に記者会見し、立候補を断念し、村井氏を支援することを表明した。知事選は、3選を目指す現職の田中康夫氏(50)=北佐久郡軽井沢町=と、新人の村井氏を軸に展開することが確実な情勢となった。
 会談は村井氏側が前日若林氏後援会に申し入れ、両氏だけで約2時間半行われた。
 会談後、両氏はそろって会見。若林氏は「新しい県政をつくるために率直に意見交換し、2人が並び立っては実現できないという現実の中で(不出馬を)決断した」と述べた。自身が退いた理由については「目標達成には各界の支援が必要。村井氏の方によりその条件が整っている」と話した。
 村井氏は「若林氏がこれまで掘り起こしてきた信州の方々のお気持ち、県政の課題を重く受け止め、目標に向かい努力する」と述べた。また、若林氏を支援してきた市民グループ「信州ゆめフォーラム」に「支援を賜りたい」と呼び掛けた。
 若林氏は5月に立候補を表明。6月初旬に自民党県連の候補者公募に応じ、県連は現職に代わる候補擁立を目指す「輝く明日の長野県を考える会」に同氏を推していた。
 村井氏は「考える会」などの要請を受け、6月30日に無所属での立候補を表明した。若林氏の出馬断念を受け、自民党県連は5日にも対応を協議、近く村井氏の推薦を決める見通しだ。
 知事選ではほかに、コンサルタント会社経営峯正一氏(44)=上田市=が立候補表明している。


<前の記事 2006長野県知事選 トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun