信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
いい判断・コップの中の争い… 県内各政党の受け止め
2006年7月 5日掲載

 8月の知事選に向け、公認会計士若林健太氏(42)と前自民党衆院議員村井仁氏(69)が4日の直接会談で、村井氏への一本化を決めたことに対し、県内の各政党からは賛否両論が出た。説明責任を果たすよう求める声もあった。
 自民党県連の小坂憲次会長は「(2人が)話し合って結論を出したと聞いている」と述べた上で、県連の対応は5日の役員会で決めると説明。「県民の理解が得られる形で県政を転換していくことが必要と考えている」との認識を示した。
 公明党県本部の佐野功武代表は「田中県政を終わらせるため、村井さんを立てたということだろう。いい判断だ」と歓迎した。これに対し、民主党県連の羽田孜代表は「自民党は超党派でやる気がなく、知事選が自民党というコップの中の争いに追いやられている」と批判した。
 一方、共産党県委員会の今井誠委員長は「一本化は予想されたことで驚かない。一つの『劇』があっただけ」との受け止め。社民党県連の中川博司幹事長は「県民から見れば反田中の一本化に見える。どのような政策で一致したのか、詳しい説明が必要ではないか」と指摘した。


<前の記事 2006長野県知事選 トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun