長野市の鷲沢正一市長は２８日の定例記者会見で、８月の知事選に立候補する意思を固めた前自民党衆院議員の村井仁氏（６９）について、「あらゆる面で応援したい。県民の総意を集めるのに適した人だ」と述べ、同氏の正式表明を受けて全面支援していく考えを明らかにした。
　村井氏に対しては、連合長野の近藤光会長らが代表世話人を務める「輝く明日の長野県を考える会」が２７日に立候補を要請。鷲沢市長は「以前から『考える会』が決めた候補を応援すると言ってきた。（田中知事に対抗する）本命の候補として一番ふさわしい人だと思う」と期待感を示した。
　また、５月に知事選への立候補を表明、市長選で鷲沢氏を支えるなど親しい関係にある公認会計士の若林健太氏（４２）＝長野市＝については「いろいろな話をしていかなければならないと思っている」と述べ、村井氏を支援していくことに理解を求める考えを示した。
　一方、塩尻市議２４人中１６人の有志でつくる「長野県政を変える塩尻市議団」は同日、同市役所で記者会見し、村井氏の立候補表明を待って同氏を支援する考えを表明した。「政治経験豊富な人に、県政に新しい風を吹かせてもらいたい」としている。