信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
田中知事が出馬表明 知事選3選めざす
2006年6月22日掲載

 田中康夫知事(50)は22日午後開会した県会6月定例会冒頭の提案説明で、「県民の皆さまからの信託を投票日にちょうだいしたなら、サーバント・リーダーとして県政改革を担わせていただきたい」と述べ、任期満了に伴い7月20日告示、8月6日投開票の日程で行われる知事選に、3選を目指し立候補する考えを表明した。
 午後1時すぎから始まった提案説明で、知事は県財政再建への取り組みなどを強調。「誇るべき山河を守りはぐくみ、持続的な信州・長野県をさらに確たるものとする」「『信州から日本を変える』と5年8カ月前の就任当初に申し上げた気概を抱き続ける」と県政運営への強い意欲を示した。
 その上で、2004年3月にまとめた中長期ビジョン「未来への提言 コモンズからはじまる、信州ルネッサンス革命」を推進し、「着実に迅速に改革の道程を歩む」と述べた。
 田中氏は東京都出身。作家として活動していた2000年10月、知事選に立候補。県政の改革を掲げて当時の前副知事らを破り、初当選した。02年7月には県政史上初めて県議会が知事不信任決議を可決したのを受けて失職を選び、同年9月の出直し知事選で再選された。
 「脱ダム」宣言に象徴される大型公共事業の見直しや、福祉、教育分野への重点投資などの政策を進める一方、県政運営の手法や言動をめぐり、再選後も県会と対立する場面が目立ち、予算案の修正や人事案の否決が続いている。
 知事選に向けてはこれまで、公認会計士の若林健太氏(42)=長野市=が立候補を表明。市民グループの要請を受けた前自民党衆院議員の村井仁氏(69)も出馬に意欲を示している。


<前の記事 2006長野県知事選 トップ 次の記事>

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun