信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
県政総括など焦点 知事2期目最後の県会
2006年6月22日掲載

 県会6月定例会は22日、開会する。田中知事にとって2期目の任期中最後の定例会。現時点で知事選について意思表示をしていない知事が、県政運営をどう総括し、今後について説明するかといった点や、議会側と対立が続く監査委員などの人事案、高校再編の来春一斉実施を止めるために共産党県議団が提出を準備している条例改正案の行方などが焦点となる。
 知事は、それぞれ欠員1となっている県教育委員、県監査委員(県議選出委員)と、宮下行一・県公安委員長の任期満了(7月10日)に伴う公安委員1人の人事案を冒頭に提出する予定。
 監査委員について知事は15日、県会側が2月県会で推薦決定した宮沢敏文氏(県民クラブ・公明)でない3氏の名前を挙げ、推薦するよう萩原清議長に提案したが、県会側は提案に応じない方針を伝えており、知事の対応が注目される。
 共産党県議団(石坂千穂団長)は、県立高校の生徒募集停止で議決を必要とする―などとした条例改正案を提出する構えで、共同提出を各派に持ち掛けている。県会内には慎重意見もあり、提案、採決の見通しはまだ見えていない。
 2月県会で継続審査となった県廃棄物条例案の審議も焦点となる。市町村が一般廃棄物処理施設を建設する際、知事との事前協議を義務付けている点などに反対が依然根強く、10会派のうち6会派が代替案を検討している。
 県側は、総額56億4000万円余の本年度一般会計補正予算案と、「県民応援減税」に新たに低公害車の自動車税を減免する規定を加える条例改正案など計10件を提出するとしている。


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