信濃毎日新聞ニュース特集「2006長野県知事選」
羽田氏「覚悟できているが出馬の状況にない」
2006年6月22日掲載

 8月の知事選で民主党参院議員の羽田雄一郎氏(38)=県区=の擁立を模索する県議ら4人は21日、都内で羽田氏と会い、同氏に出馬を要請した。羽田氏は会談後の取材に対し「候補者選びが混迷している。国政で頑張ってほしいという支持者を説得し、県政のために、となれる状況にない」と述べた。
 要請したのは寺島義幸氏(緑新会、北佐久郡)ら県議3人と羽田健一郎・小県郡長和町長の4人で、会談は非公開。羽田氏は「(出馬の)覚悟はできているとも話した」といい、寺島氏は「前向きな答えをもらった。出馬できる環境を整えるため努力したい」と述べた。
 また同夜には、羽田氏と父親で衆院議員の孜氏(長野3区)が都内で政治資金パーティーを開催。来賓あいさつで民主党の菅直人代表代行や鳩山由紀夫幹事長らから、雄一郎氏に対して「長野が大事なのはよく分かるが、国政で頑張ってほしい」との発言が相次いだ。これに対し、雄一郎氏はあいさつで「(出馬要請の)重大性をしっかりと肝に銘じながら、しばらくの間、考えさせていただきたい」と話した。


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