田中知事に批判的な県会7会派は19日午前、知事選で田中知事に代わる候補の擁立を目指している「輝く明日の長野県を考える会」に対し、1日も早い候補選出を求めるとともに、同会が選出した候補を7会派が一致して支援する考えを伝えた。
7会派は自民党県議団(9人)、県民クラブ・公明(同)、緑のフォーラム(8人)、志昂会(6人)、県民協働・無所属ネット(同)、緑新会(5人)、政信会(4人)。県議会棟で各会派の代表、幹事長ら12人が、「考える会」代表世話人の近藤光連合長野会長に要請書を手渡した。
7会派を代表して自民党の小林実団長が「県民の声に耳を傾けようと、これまで(各会派が)一致しての行動は慎んできた」とした上で、今回の要請を「県政の進展のため、前向きに取り組む決意表明と受け止めてほしい」と述べた。これに対して近藤氏は「精いっぱい努力したい」とした。
「考える会」は自民、民主両党に知事選候補の一本化を求め、20日をめどに両党の協議の場を設けたい考えだった。この日、近藤氏は「なかなか困難な面もある」として、調整が難航しているとの認識を示した。