8月の知事選に長野市出身の作家、猪瀬直樹氏(59)の擁立を目指していた、同氏の長野高校の同期生でつくる「同期17有志の会」の奥井昭彦代表幹事、佐藤友治世話人らは19日午前、「本人から不出馬の意向が示された」として、猪瀬氏の擁立を断念することを会のメンバーに伝えた。
佐藤氏は18日夜に猪瀬氏と電話で話し、「会として出馬の機運を盛り上げることができなかった」と説明。猪瀬氏は「残念だ」と述べ、出馬しない意思を示したという。会は20日に長野市内で幹事会を開き、佐藤氏が猪瀬氏の意向を報告、活動の停止を決めるとしている。
会は5月中旬に発足。同30日には都内で奥井氏らが猪瀬氏に知事選への立候補を要請していた。猪瀬氏はこれまで、県政の現状について「意見が対立している課題がまったく(解決に向けて)進んでいない」などと述べていたが、立候補するかどうかは明確にしていなかった。